空家の危険性

 

最近、ネットの被害で多いとされる、アカウント乗っ取り被害。
空家をお持ちの方は知らない内に不法行為の現場として利用されてしまっている
方もいるかもしれません。。。

アカウント乗っ取りとは?

自分の知らないところで、SNS(LINEやFacebookなど)のアカウントIDやパスワードが
勝手に使用されている被害のことです。

「自分になりすました誰か」がアカウントを勝手に操作し知人や家族に高額な
プリペイドカードの購入を促すという手口が主流のようです。

最近ではSNS以外でも楽天やアマゾン、金融機関での不正入金などの被害が報告されています。

空家問題との関係は?

賃貸募集中のお部屋や空家管理をしているお部屋では現地にキーボックスを
設置している事が多いです。
キーボックス

これはお客様のご案内や管理をする上では有効的で、管理する側としては、
合鍵を持ち歩く必要がなく、大変便利です。
上記でご説明した通り、SNSでの乗っ取りではあまり関係ありませんが、
楽天やアマゾンなどのアカウントを乗っとられた場合、犯人は短時間で高額な
商品を多数購入します。

もちろん購入したら、商品を受け取らなければいけません。

ここで自分の自宅に送ってしまうとアカウント乗っ取り被害が
分かった時に、履歴が残り証拠となってしまいます。

そこで、現在空家になっている部屋を利用し、一時的に
自宅とし受け取ることで証拠を残さないようにするケースが
あります。

なぜそんな事が出来るのか?

私も実際に大手管理会社の社長さんからそのようなお話を聞いた時に、
大変疑問に思いました。
「なぜその犯人はキーボックスの解除の仕方を知っているんだろう」と、、
その情報を知っているのは極一部なのだから、犯人は社内に、、、、
もちろんその社長さんにはそんな事は言えませんでしたが。。。

ところがよく考えてみるとそんなに難しい事ではないかもしれないと
思いました。

賃貸の場合、現地にキーボックスが設置してある物件は
首都圏では全体の7割位あると思います。
私も仲介経験が長いので、現地に鍵があるとお客様に
すぐ見れますよ!と言いやすく、よく利用していました。

ただ、このキーボックスはだいたい4ケタの数字の暗証番号式で、
管理会社の電話番号の下4ケタだったり、
一番驚いたのが、よくある番号で「5963」ゴクローサンなんていうのも
多くありました。。
(注意喚起の為番号を載せました。管理会社さん!止めましょう!)

総務省の調べでは、全国の空き家は820万軒を突破。7軒に1軒は誰も住んでいない。
東京でも、空き家率は10・9%に達し、軒数にすると81万7200軒と
世田谷区と大田区にあるすべての住宅を足した数より多いのだ。

どこかで知り得た、もしくは自力で開錠したキーボックスの番号を
知っている犯人はそういった不法行為の現場で空家の物件などを
利用しているかもしれません。。。

被害を防ぐためには

「まずは空家物件にしろ、賃貸で募集している物件でも人の出入りをしっかりする。」

やはり管理を会社に任せるメリットはここにあると思います。
建物、部屋の保全維持はもちろんの事、しっかり管理がされている物件は
不法利用はされにくくなります。

当社でもキーボックスを利用している物件は一定の期間で暗証番号を
変更し、キーボックス自体も見えづらい個所に設置したり、
目立つ場所に当社の管理物件と分かる物を設置したりしています。

ご自身で管理されているオーナー様もたくさんいらっしゃると思いますが、
一度ご検討してみてはいかがでしょうか?